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津軽塗 四技法
津軽塗は江戸時代、約300年の歴史があり、1975年に国の伝統工芸品に指定されました。
その技法は漆や菜種、籾殻、炭粉など自然のものを使っています。4つの技法は現代風のアレンジも加えながら今に伝えられています。
からぬり
仕掛けベラという穴のあいたヘラで、黒漆で反転模様をを付けた上に色漆を塗り重ねます。塗り重ねた漆の層を研ぎ出すと、色彩豊かな断層模様が現れます。
ななこぬり
漆を塗った直後に菜種を蒔き、輪紋を作ります。
乾いた後に菜種を剥いで、その上に漆を塗り、研ぎ出した江戸小紋風の粋な塗です。
もんしゃぬり
黒漆で絵や紋様を描き、籾殻の炭粉を蒔いて乾燥後に研ぎ出し、つや消の炭粉部分と漆の、艷やかな部分のコントラストがモダンな塗です。
にしきぬり
黄と朱色でぼかし塗りにした、七々子(ななこ)地に唐草や紋紗型を描き、緑色漆で隅取りを添え、朱漆を塗り、錫粉と朱粉を加えた粉を蒔き、研ぎ出す技法。津軽塗の中でも最も手の込んだ風格ある塗りです。
津軽塗技術保存会の活動について
津軽塗技術保存会は、平成13年10月設立以来「津軽漆塗手板」の調査・研究と技法の再現に取り組み、江戸時代以来の技術の伝承に努めています。
また平成29年10月2日付けで、重要無形文化財の指定を受け、津軽技術保存会が保持団体の認定を受けました。
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